日曜の夜になると、胃がキリキリ痛んだ。
月曜の朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。起きた瞬間、「今日も行かなきゃ」と思うだけで涙が出た。
深夜2時、布団の中でスマホを握りしめて「退職 言い出せない」「退職代行 怖い」と検索していた。あの頃の私に、この記事を届けたい。
入社半年で「あ、ここはダメだ」と思った
新卒で入った会社は、面接では「アットホームな社風」とアピールしていました。でも入ってみたら真逆。
- 毎日のように怒鳴る上司
- サービス残業が月80時間超え
- 「使えない」と面前で罵倒される
- 休日でも「なぜ出ないんだ」と電話が鳴る
入社半年で「ここにいたら壊れる」とわかっていました。でも辞められなかった。
なぜ「辞めます」が言えなかったのか
退職を言い出せなかった理由は、いくつもありました。
怒鳴る上司に「辞めます」なんて言えない
普段から怒鳴りつけてくる上司に「辞めます」と伝える。想像しただけで心臓がバクバクして、言葉が出てこなかった。
「逃げるな」「石の上にも三年」の呪い
親からは「最低3年は頑張りなさい」と言われていました。友人に相談しても「どこの会社もそんなもんだよ」。辞めたいと思う自分がおかしいのかもしれないと思い込んでいました。
「辞めたら損害賠償」と脅された
先に辞めた先輩が「損害賠償を請求する」と脅されているのを見て、恐怖で動けなくなりました(実際にはほぼ認められないのですが、当時はそんな知識もなかった)。「退職代行はやめとけ」という声も怖かった。
限界の先にあったもの
そのまま1年半が過ぎました。体に異変が出始めたのは、入社2年目の秋。
- 体重が8kg減った
- 朝起きると手が震える
- 通勤電車の中で突然涙が流れる
- 食事の味がしない
- 布団に入っても3時間以上眠れない
「このままだと本当に壊れる」。頭ではわかっていました。でも、壊れかけの状態で「辞めます」を言い出す気力なんて、残っていませんでした。
あの頃の私は「辞めたい」と「辞められない」の間で、ずっとすり減っていた。一番辛かったのは、誰にも言えなかったこと。
退職代行を知った夜
深夜2時、いつものように布団の中でスマホを開いていた時、「退職代行」という言葉に出会いました。
最初は「お金を払って辞めるなんて、逃げだ」と思いました。でも、記事を読んでいくうちに、自分と同じ状況の人がたくさんいることを知りました。
そして、こう思ったんです。
「逃げでもいい。とにかく、ここから出たい」
申し込んでから当日までの話
労働組合型の退職代行にLINEで相談。料金は27,500円。正直、迷いました。でも「このまま壊れたら、もっと高くつく」と自分に言い聞かせて入金しました。
前夜の気持ち
ヒアリングシートを書き終えた夜。緊張で眠れなかったけれど、不思議と「明日で終わる」という安堵感があった。半年ぶりに、少しだけ気持ちが軽くなりました。
当日の朝
朝7時半に退職代行からLINE。「今から会社に連絡します」。
手が震えた。でも、もう自分が電話しなくていい。45分後、「退職の意思を伝えました」と報告が来た瞬間——声を出して泣きました。
あの瞬間のことは一生忘れない。嬉しいとか悲しいとかじゃなくて、「やっと終わった」という、ただただ純粋な安堵でした。
退職後に起きた変化
1週間後:ぐっすり眠れるようになった
退職した翌日、何年ぶりかで朝まで眠れました。「明日会社に行かなくていい」と思うだけで、こんなに体が楽になるのかと驚きました。
1ヶ月後:食欲が戻った
味のしなかった食事が、美味しいと感じるようになりました。体重も少しずつ戻ってきた。友人に「顔色が全然違う」と言われました。
3ヶ月後:フリーランスとして仕事を始めた
会社員時代に身につけたスキルを活かして、フリーランスとして働き始めました。収入は減ったけれど、「自分の時間を自分で決められる」という感覚が、何よりも大きかった。
半年後:あの頃の自分を振り返って
「なぜもっと早く辞めなかったんだろう」——今でも思います。でも、あの時の自分は本当に限界だったし、退職代行がなければ辞められなかった。
辞めてみてわかったのは、「あの環境が異常だった」ということ。渦中にいると判断力が鈍る。だから、外の力を借りることが大事なんだと今は思います。
退職代行を使ったことに後悔はある?
正直に答えます。後悔はゼロです。退職代行で後悔する人としない人の違いは別記事で詳しく分析しています。
「自分で言えなかった」ことに対する悔しさは、少しだけあります。でもあの状況で「自分で言え」というのは、溺れている人に「泳げ」と言うようなもの。
退職代行は、溺れている私に差し出された浮き輪でした。
この記事を読んでいるあなたへ
もし今、深夜にスマホでこの記事を読んでいるなら。
「逃げじゃないか」「お金がもったいない」「もう少し頑張れるかも」——そう思っているかもしれない。
でも、私は伝えたい。
もう十分頑張った。自分を守ることは、逃げじゃない。
あの深夜の私に退職代行という選択肢を教えてくれた誰かがいたように、今度は私が、あなたにこの選択肢を伝えたい。
この記事が、あの頃の私のような誰かに届きますように。大丈夫。一歩踏み出せば、世界は変わる。私がその証拠です。
これは私のリアルな話です。きれいごとじゃなく、あの頃どれだけ辛かったか、そしてどう変わったかを正直に書きます。