転職したいのに、次にやりたい仕事が浮かばない。そんなときの結論は、夢が見つかるまで止まることではありません。退職や応募を急がず、求人を選ぶための基準づくりと情報収集から始めれば大丈夫です。
この記事で作るのは、「避けたい・続けたい・譲れない」の3基準。やりたい仕事を無理にひねり出さず、その基準で求人を見る方法を紹介します。
転職したいけどやりたいことがないままでも活動は始められる
やりたいことがないまま転職活動を始めてもよいのか。迷ったら、活動を「情報収集」「応募」「退職」に分けて考えてみてください。
今すぐ始めてよいのは、経験の棚卸しと求人の情報収集です。 求人を見ても、すぐ応募しなくて大丈夫。応募したからといって、退職を決める必要もありません。まずは判断材料を増やす期間です。
ただし、眠れない、食べられない、強い動悸が続くなど心身に異変がある場合は、転職先探しより休養や医療・公的相談を優先してください。
悩みスイッチ転職メディアのトップでは、転職前の迷いを判断ごとに整理しています。退職そのものに迷っている場合は、仕事を辞めたいときの判断材料も先に確認できます。
求人を見る前に決める3つの基準

求人を見る前に決めたいのは、「避けたい」「続けたい」「譲れない」の3つ。まずは各3件だけ書き、求人3件を「合う・不明・合わない」で比べます。
| 基準 | 書く内容 | 求人で確かめる場所 | 例 |
|---|---|---|---|
| 避けたい | 次の職場で繰り返したくないこと | 求人票、口コミ、面接質問 | 急な残業が常態化している |
| 続けたい | 苦なく続けられた行動や役割 | 仕事内容、期待役割、評価制度 | 人の依頼を整理して進行する |
| 譲れない | 生活を守る最低条件 | 給与、休日、勤務地、働き方 | 月収、通勤時間、土日休み |
最初から完璧な答えはいりません。3件の求人に当てはめ、共通して残ったものを次の検索条件にすればOKです。
避けたいことを次の職場の確認条件に変える

避けたいことを転職条件へ変えるときは、「嫌だった」で止めないのがポイント。次の職場で確認できる言葉に直します。
たとえば「人間関係が悪かった」なら、原因は相談先がない、担当範囲が曖昧、評価が上司一人で決まるなどに分かれます。求人票だけで分からない項目は、面接で「困ったときの相談経路」「配属後の役割分担」を聞けます。
不満は転職理由であると同時に、次の会社へ確かめる質問の材料にもなります。 感情を否定する必要はありません。制度・役割・一日の流れへ置き換えてみましょう。
続けたいことは苦なく繰り返せた行動から探す
続けたいことから強みを探すなら、華やかな成果よりも日々の行動に注目します。「よく頼まれた」「無理なく続けられた」「周囲から助かったと言われた」ことです。
「資料作成」だけでは強みが伝わりません。「情報が散らばった依頼を整理し、締切順に並べ、関係者が迷わない状態にした」まで書くと、別の職種でも使える行動になります。
職種名ではなく、再現できる行動を一つ残せれば十分です。 自己分析の補助には、厚生労働省の自身の強みを見つける考え方も使えます。
譲れない条件は三つまでに順位をつける
譲れない条件を絞るには、希望を「必須」「希望」「あればよい」に分けます。必須にするのは、満たさないと生活や健康が崩れる条件だけでOKです。
たとえば「土日休み」は家族の介護で必要なら必須ですが、趣味の予定を合わせやすいからなら希望かもしれません。同じ条件でも理由によって優先度は変わります。
必須条件は三つまで、さらに最低ラインを数字で決めます。 「給与が高い」ではなく「手取りが現在より下がっても月○万円まで」のように許容幅を持たせると、求人を残しやすくなります。
一人で決められないときは相談目的で窓口を選ぶ
一人で基準を作れないとき誰に何を相談するかは、欲しい結果で選びます。求人紹介が欲しいなら転職エージェント、公的な相談を使いたいならハローワーク等、転職するかを含めて判断軸を深掘りしたいならキャリアコーチングが候補です。
相談前には、3基準の下書きと「今日決めたいこと」を用意しておきましょう。相談のゴールは正解をもらうことではなく、自分で次の求人を判定できる状態になることです。
本記事にはプロモーションが含まれます。紹介するキャリア相談は求人紹介を行う転職エージェントではなく、転職・年収・内定などの成果を保証するものではありません。
3件の求人で試してから応募を決める
3基準を書いたら、興味が異なる求人を3件だけ選びます。各項目を「合う・不明・合わない」に分け、不明が多い求人は応募前に調べる質問へ変えます。
3件すべてで合わないなら、職種を変える前に検索条件を見直します。合う項目が複数求人で重なれば、それが現時点の転職軸です。
やりたいことは、考え切ってから見つかるとは限りません。 小さく比べ、話を聞き、違いを知る。その途中で少しずつ輪郭が見えてきます。今日は、3基準を各3件書くところまでで十分です。
よくある質問
やりたいことがないなら転職しないほうがよいですか?
転職しないと決める必要はありません。まずは情報収集と基準づくり。現職で改善できることと、職場を変えなければ解消しないことを分けてから、応募を考えれば大丈夫です。
自己分析をしても何も出てこないときはどうしますか?
感情ではなく、事実から始めてみましょう。過去1か月の予定表やメールを見て、任されたこと、早く終わったこと、感謝されたこと、強く消耗したことを一つずつ拾います。
転職エージェントとキャリアコーチングのどちらへ相談すべきですか?
応募先の紹介や選考支援が必要なら転職エージェント、転職するかどうかや仕事選びの基準から整理したいならキャリアコーチングが候補です。費用と求人紹介の有無を確認して選びましょう。
